峰村先生

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今日は久しぶりに工房を離れて、峰村澄子作品展VIに家族で伺った。
作品展といっても、眼で鑑賞するものではなく、音楽である。
じゃあコンサートだろうに! そう、コンサートであるには違いないが、
峰村先生は作曲家である。つまり、楽曲の発表会=作品展ということ。


亡き父が、現代音楽の作曲家であったことから、峰村先生には家族で大変お世話になってきた。大学の学部主任教授という多忙なお立場にもかかわらず、作品を発表しつづける努力には、頭が下がるばかりである。
峰村先生の作品も、父と同じ流れを汲む現代音楽だが、その曲想は豊かな情緒と優しさに溢れ、幅広い多くの聴衆を満足させることができる数少ない作曲家のひとりだと信じている。
素人ながら、今回の感想としては、峰村先生独特の爽やかな温かみのなかに、一種の重厚さが加わったように感じられ、お世辞でなくとてもバランスの良い充実した内容だと思った。
現代音楽といっても、その場の様子はクラシック同様のアコースティック演奏である。クラシックには、物故の作曲家による作品を、歴代の演奏者たちが長い時間をかけて研ぎ澄ましていく良さがある。一方、現代音楽には、今を生きる作者と作品が生まれるときを共有できることと、演奏者が未発表の作品を真剣に演奏し、聴衆も緊張感を持って受けとめるところが醍醐味だと思う。
父もそうだったが、この分野は商業音楽ではないので、続けるにはとても厳しい世界だ。ガラスも辛いけど、その比ではない。なにせ渾身の作を売りようがない・・・
残念ながら一般に聴く機会は極めて少ないが、大切にしなければならない貴重な文化。発表の機会が増えて、少しでも多くの人に知ってもらいたいと願っている。
参考まで、作曲者団体「現音」とアーカイブ「近代音楽館」