月末の坩堝の交換工事を前にして、今日は溶解炉の炉床の掃除をした。
いちばんやりたくない仕事だ。このときばかりは、硝子工房なんて、
ひとりで運営するようなものではない!と、愚痴になる。


溶解炉内にある坩堝は、熔けた硝子によって浸食されるため、定期交換する。うちで半年サイクル。
坩堝から硝子をこぼすと炉床に貯まり、炉床をも浸食する。
下手な奴が硝子を巻くと、坩堝から硝子をこぼしてしまうため、
炉床に貯まりやすく、浸食が激しくなる!
なので、たまに炉床の硝子を引っ張り出して掃除しなければならない。
早朝6時過ぎから、炉の前に這い蹲って鈎棒の化け物みたいな
道具で、やおら力ずくで熔けた硝子を引っ張り出す。
炉床の硝子はうすら緑で、まるで痰か鼻炎の鼻水。作品になる硝子とは比較のしようもない汚いものである。
朝っぱらから死ぬほど辛い。この作業を終えると、大抵は具合が悪くなるので、今日は予防効果を期待してマッサージに行ってきた。先生からは、極端に体が疲れていると言われた。
そうだそもそもは金魚鉢のせいだ!(八つ当り。)