一年の締めくくりに、あまりにふさわしくないテーマですが、私には定番の悪夢というのがあります。突然サラリーマン時代に戻って、自分のしでかしたちょんぼを上司や先輩にこっぴどく叱られて、最悪の気分で眼が覚めるというものです。もう会社は行かなくなって十年以上経っているのに、ほんとうにしつこく繰り返し現れる悪夢です。
健康診断で奮発してMRI検診を受けたところ、先生からのご指摘で、「貴島さん、寝苦しかったり、起きてぐったり疲れたりしていませんか?」と言われてしまいました。
そのとおり、悪夢を見た朝は疲労困憊で、寝なければよかったと後悔するほどです。
そうしたら、先生は「画像を見ると喉が狭くなっていて、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。」ということでした。早速検査機器をお借りして、血中酸素と呼吸回数を一晩計って、検査してもらったところ、明け方に酸素が低下して、呼吸が少ない時間帯があり、しっかり睡眠時無呼吸症候群と診断されてしまいました。
治すには、痩せるしかないという死刑宣告を受けて、がっかり。
でも、神様はいるもので、懇意にしてくださっている、練馬北町の歯科医山本智彦先生が救ってくれました。先生は、無呼吸の学会にも参加されていてご専門なのでした!
無呼吸の原因の多くは舌根沈下といって、べろの根元がのどに詰まるようなかたちで呼吸ができなくなるそうで、それにはマウスピースが有効なんだそうです。
早速作っていただいて、試してみましたが、マウスピースしながら寝るというのは結構な苦痛で大変でしたが、それでも寝ているときは悪夢を見なくなり、寝起きも以前よりさわやかに感じられるようになりました。気分的なものもあるのかと思い、最近になってつけたり外したりをいろいろ試してみているのですが、やはり外して寝ると悪夢を見ることが多いです。でもその悪夢は、会社でしかられている夢ではなくて、愛犬のバーチくんが瀕死の大怪我をする夢です。それはもう最悪最低の悪夢で、まるで生きた心地がしません。そのときは絶対無呼吸になっているに違いありません。
もうちょっと練習して、マウスピースに慣れてきたら、もういちど血中酸素の検査をしてみようと思っています。