新年1月5日から20日まで、中国は上海の介末Craft & Art Gallery にて個展を開催させていただきます。海外で個展をさせていただくのは初めての機会です。細々続けているinstagramの写真を、若きギャラリーオーナーが見てくださって、わざわざ工房までお越しいただいたのがきっかけです。
私は通年火を落とせない工房設備をかかえているので、長期の外出がままなりません。そのため、主だった展示は東京で行っており、季節も販売動向を鑑みて春夏に集中します。場所をかえて、そして季節もかえて展示ができたらという願いがずうっとありましたが、それも叶わないことかなと諦めていました。
そこに、上海での展示のお誘いをいただきました。海外とは思ってもいませんでしたが、まさに場所をかえ。そして、ちょうど年に一度だけ火を落とす坩堝交換の時期である新年に予定が入れられるということでした。
聞けば中国ではガラスに季節感はなく、日本の感覚とは違うそうで、むしろガラスの展示を夏にぶつけることに違和感があるくらいだそうです。そしてお正月は2月なので、1月はまったくの通常営業、展示も問題ないだろうとのことでした。
涼やかさが長年刷り込まれてきた拙作、特に削紋のシリーズについては「雪や氷をイメージさせるので、むしろ冬に楽しめる。」というオーナーのご意見を伺って心を決めました。
ギャラリーは広いので、例年の個展の倍以上の大小400点近くを、この3ヶ月で制作し、30箱近くを発送しました。初日と二日目は現地に赴き、お客様との交流を持たせていただく予定です。上海のお客様の眼に私のガラスがどう映るか、楽しみにしています。
皆様どうぞお立ち寄りくださいとは申せませんが、追ってまたご報告しますので、見守っていてください。