大泉学園はアニメの街として認知されています。もともとは東映の撮影所があり映画の街でもあるのですが、今では東映アニメーションの本拠地としても知られています。もうひとつ大きな理由は松本零士先生の第二の故郷であることです。
松本先生は、あの代表作である「銀河鉄道999」を町づくりのイメージアイテムとして提供していらっしゃいます。西武鉄道のメーテル列車や、駅を降りて見ることができる大きな銀河鉄道の看板、各キャラクターのフィギュアも松本先生のご尽力による町づくり事業の成果です。
今回、地元町づくりをボランティアで積極的に取り組まれている大泉グローカルサービス合同会社代表阿部耕樹氏からご依頼いただいて、地域のゆめーてる商店街振興事業を出発点とする、物語のキーアイテム「クレアの涙」と「機械の体」のアイテム制作のお手伝いをさせていただくことになりました。先のknulpAA galleryでの個展でサンプルを展示させていただいたので、ご記憶にあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
物語中、ガラスの身体を持つ優しきクレアは鉄郎を救う為にバラバラになってしまいます。鉄郎の手のひらに残されたクレアのガラスの涙は印象に残るシーンで、多くのファンの思い出になっているアイテムです。これをリアルに復元制作致します。そして鉄郎は永遠の命である機械の体を得ようとするのですが、実は終着の地、惑星大アンドロメダにてネジになることを強いられます。しかし鉄郎の優しい心が皆を動かし、人間のままでいられることが出来ました。このネジはテレビアニメでは登場しませんが、原作では趣きあるデザインのネジが登場します。このネジも復元され組み立てなどのお手伝いをさせていただきます。
このプロジェクトは、期間を決めて取り組むために、クラウドファンディングを利用し今回限りの制作となります。
申し込みは6月20日(日)まで、キャンプファイヤのサイトをご覧ください。
子供の頃に夢中になった銀河鉄道999の物語に触れるお仕事をさせていただけて幸せなうえ、松本先生のお目にかかる光栄も得られたことは何よりのことでした。そして発案企画の阿部さんとは、お話しを進める中で双方の父親が半世紀に及ぶ旧友であることがわかりました。地域の結びつきを更に強く感じた次第で、阿部さんには先の個展でお手伝いいただきました。ギャラリーにいらした電光マスクのお兄さんに逢えたかたは。。。?
クレアの涙
機械の体